Raspberry Pi到着 (2012/07/21)
2012年6月1日に発注、7月17日英国発送、7月19日に自宅に届きました。購入予約は3月5日に行ったので長い4か月半でした。
Raspberry Pi は子供たちにコンピュータサイエンスと電子工学の基礎を学んでもらうために ケンブリッジ大学のコンピュータ研究所 にある Raspberry Pi Foundation が開発した超小型で非常に安価($25-$35)なコンピュータです。2012年7月現在、ハードウェアは完成していますが、OSのLinuxは普通に動作するものの、ソフトウェアや解説書を含めた子供向けの環境は開発中という感じで、もうしばらくの間は世界中の数10万人の大きな子供たちのオモチャでしょう。すでにRaspberry Piのハードウェアに合わせたOSやソフトウェアのチューニングがガンガン進んでいて、MagPi という雑誌(電子ジャーナル)も5月号から無料公開されているなど、今後が楽しみな世界になっています。
Raspberry Pi (Model B) | |
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CPU | Broadcom BCM2835 (ARM1176JZFS, 700MHz - 1GHz) |
GPU | Dual Core VideoCore IV (OpenGL ES 1.1/2.0) |
メモリ | 512MB (2012/10/15以前は256MB) |
USB | 2ポート |
NET | 10/100BaseT Ethernet |
サイズ | 85.60mm x 53.98mm x 17mm |
電源 | 5V 700mA |
消費電力 | 3W (ワットチェッカー による実測値) |
OS は Linux のディストリビューションの1つ、Debian Wheezy(Debian 7.0) のパッケージ全体をRaspberry PiのCPUに最適化した設定(ARMv6 + VFPv2)でコンパイルし直した Raspbian をベースにした公式SD カードイメージをSDカードに書き込んで使用します。下の画像のように普通のLinuxとして起動します。
用意したもの
Raspberry Pi自体はCPUとメモリ付きのマザーボード単体と同じなので電源やケーブルを用意する必要があります。HDMI入力可能なテレビとスマートフォン用AC充電器、SDカードがあれ動作させることができます。以下は私が用意したものです。
- Raspberry Pi Model B 本体 私が購入した時は 3,264円(送料込み)でした。
- USB接続SDカードリーダ(microSDHC×2枚同時挿入可) 私がSDカードへOSを書き込むために使った MacBook Pro17 にはSDカードスロットがないため、USBのコネクタの中にマイクロSDカードを2枚挿入できるSDカードリーダを用意しました。
- 16GB microSD (class10) Raspberry Pi はSDカードから起動するため、Linuxのイメージを書き込む必要があります。最低2GBですが、書き込みの速い class10 の16GBを用意しました。
- USB ACアダプタ(2000mA,2ポート) Raspberry Pi の電源は5V 700mA 必要なので、ちょっと余裕を見て2AのACアダプタを購入しました。
- USB-MicroB ケーブル(1.8m)Raspberry Pi側の電源コネクタは USB MicroB 形式なのでUSB Aオス-Bマイクロのケーブルを用意しました。
- HDMI-DVI アダプタケーブル(3.0m) HDMIの入力可能なテレビが近くにないのでPC用の液晶モニタに接続するためにHDMIとDVI-Dの変換ケーブルを使って接続しました。
- スーパーフラットLANケーブル
- USBキーボード,マウス切替機 キーボードとマウスをRaspberry PiとデスクトップPCの2台で共有するための切替機です。Raspberry PiのUSBコネクタを2つとも占有する事がないので便利です。ウチでは Raspberry Pi (初代) からのUSB給電だけで切替機、マウス、キーボードが問題なく動作しています。
- USB キーボード
- USB マウス
- 液晶モニタ (1600x1200)
使い方
普通のLinuxマシンとして使うのであれば、メモリは少なめ、CPUの速度が遅い、ハードディスクをUSBに接続しても遅いというように欠点が目についてしまいます。消費電力が3W程度と非常に省エネであることを生かして使うか、数10万人が同じハードウェアを持つことになる利点を生かして、教育に使う(これが開発された目的です)、ゲーム機にする(SDカードをカートリッジのように使う)、アセンブラやGPUのプログラミングで性能の限界に挑戦する(すでに色々進んでいますが)などが考えられます。私は持っているだけでもウレシイんですが。