POV-Ray はレイトレーシング法によって3次元の非常に写実的な画像を生成することができるフリーソフトウェア(無料で使用できるソフト)です. サポートするプラットホームは,Windows,Unix,OS/2,Amiga等
ほとんどの機種,OSで使用できます. また,400以上のサンプル画像のソースも添付されており,
それをレンダリングして見るだけでもインストールする価値があると思います.
POV-Ray はPersistence of Vision Development Team によって開発が進められています.
POV-Ray は 3DCG を作成するソフトウェアですが,「マウスでクリック」で CG を作成するわけではなく,
シーン記述言語で「POVファイル」とも呼ばれるシーン記述ファイル(テキストファイル)を作成した後,
レンダリングして画像を生成します.
しかし,モデリング(形状作成)と独立したレンダリング(画像生成)が可能なため,多くの優秀な
モデラー(SCED, sPatch, MORAY等)が POV-Ray 形式のファイルを生成可能です.結果として,
「マウスでクリック」で 3DCG を作成することもできます.
ここでは,まず,モデリングにモデラーを使用しないで,プログラミング感覚で POV-Rayを用いてCG
を作成する方法の解説をしてみたいと思います.