Mesa-3.1では以前と比べてインストールが簡単になっています. 基本的に以下のコマンドを実行するだけです.インストールされるディレクトリは /usr/local/lib/ 以下となりますから,rpm 等のパッケージ管理を気にしなくても大丈夫と思います(たぶん).
tar zxf MesaLib-3.1.tar.gz tar zxf MesaDemo-3.1.tar.gz cd Mesa-3.1 ./configure make make install
Linux上では,以上でインストール終了です.
これでは,このページが短すぎるので ;-) ,私の行った操作をもう少し詳しく書きます.
コンパイルした環境は:
linux-2.2.13 | binutils-2.9.5.0.21 |
gcc-2.95.2 | glibc-2.1.2 |
modutils-2.3.7 | XFree 3.3.5 |
Mesa-3.1 の解凍は以下のようにしました.
/src$ tar zxf MesaLib-3.1.tar.gz /src$ tar zxf MesaDemo-3.1.tar.gz
/src$ cd Mesa-3.0
/src/Mesa-3.1$ CFLAGS="-O2" ./configure
/src/Mesa-3.1$ make
/src/Mesa-3.1$ make strip
/src/Mesa-3.1$ su -c 'make install'
インストールされたファイルは,ライブラリの名前が変わっています.Mesa-3.0までは libMesaGL.so.xxx という形式でしたが,Mesa-3.1 ではライブラリ名は OpenGL と 同じです.事実上 OpenGL互換なので OpenGL 対応アプリケーションの Makefile を変更 しなくても良いようにとの判断でしょうか?
-rwxr-xr-x 1 root root 675 Dec 17 00:14 libGL.la lrwxrwxrwx 1 root root 14 Dec 17 00:14 libGL.so -> libGL.so.1.2.0 lrwxrwxrwx 1 root root 14 Dec 17 00:14 libGL.so.1 -> libGL.so.1.2.0 -rwxr-xr-x 1 root root 1319780 Dec 17 00:14 libGL.so.1.2.0 -rwxr-xr-x 1 root root 628 Dec 17 00:14 libGLU.la lrwxrwxrwx 1 root root 15 Dec 17 00:14 libGLU.so -> libGLU.so.1.2.0 lrwxrwxrwx 1 root root 15 Dec 17 00:14 libGLU.so.1 -> libGLU.so.1.2.0 -rwxr-xr-x 1 root root 113836 Dec 17 00:14 libGLU.so.1.2.0 -rwxr-xr-x 1 root root 686 Dec 17 00:14 libglut.la lrwxrwxrwx 1 root root 16 Dec 17 00:14 libglut.so -> libglut.so.3.7.0 lrwxrwxrwx 1 root root 16 Dec 17 00:14 libglut.so.3 -> libglut.so.3.7.0 -rwxr-xr-x 1 root root 207000 Dec 17 00:14 libglut.so.3.7.0
これでインストールは終了です.Mesaの実力を見てみるために,たくさん付属している
サンプルもコンパイルして実行してみましょう.
すべてのデモのコンパイル
/src/Mesa-3.1$ make checkすべてのデモの実行
/src/Mesa-3.1$ make exec
もし実行に失敗するようならば,ランタイムリンカ(ld.so)の設定を更新します.
/etc/ld.so.confに /usr/local/lib が含まれている場合は,スーパーユーザ権限で以下のコマンドを
実行してください.
# /sbin/ldconfig
/usr/local/lib 以外の場所にインストールした場合は,もう少し設定する所があります. ホームディレクトリにある .bashrc に以下の行を追加します.your_favorite/lib は,あなたの指定した場所です.
$ export LD_LIBRARY_PATH=/your_favorite/lib:$LD_LIBRARY_PATH
$ export LD_LIBRARY_PATH=/your_favorite/lib:$LD_LIBRARY_PATH
これで最初に展開したディレクトリ(今回は /src/Mesa-3.1)は不要です. ディスクスペースに余裕が無ければ削除してもいいでしょう.サンプルプログラムも 削除されてしまいますから,必要なら別の場所にコピーします.