2002/4/2 には Mesa-4.0.2 がリリースされており、このページはかなり古くなっています.リンクだけはメンテナンスしておきました.(2002/4/29)
Mesa-3.1がリリースされました(12/14/99). Mesa-3.0のリリースからちょうど 15か月ぶりとなります.
Mesa-2.6 から7か月でMesa-3.0にバージョンアップしていますから,ずいぶんと久しぶりです.
で,早速ダウンロードしてインストールしてみました.
Mesaについて知らない人もいると思いますので簡単に説明すると,
Brian Paul氏が開発した事実上OpenGL互換の無料で使用できるライブラリーで多くのプラットホーム
で動作するものです.
ここでは,私が試した Linux + Xfree86 + PC互換機の環境に限定します.
OpenGLはSGIがライセンスしているライブラリですが,最近はWindows95/98/NTで標準で
サポートされていますし,Windowsマシンの店頭デモでは,ほとんど例外なくスクリーン
セーバの画面で使用している3Dグラフィックライブラリです.
Mesa (https://www.mesa3d.org/) に同梱されている gear でのベンチマーク の結果は以下の様になりました.同じ環境でテストしたわけではないので Mesa-3.0と違いがあるかどうかはわかりません.
Mesa-3.0 + RivaTNTハードウェアアクセラレーションの場合に非常に高速ですが, これは nVidiaが Linux を無視できなくなって公開した,Riva128,TNT,TNT2用の ドライバ riva_glx-0.99.tar.gzを使用しています.Precision Insight(https://www.precisioninsight.com/) が開発している Direct Rendering Infrastructure と Mesa-3.1を組み込んだ XFree86 4.0 では,さらに高速化されるのでしょう.
ところで,Mesa-3.1 では XFree86 に含まれるためにライセンスが LGPL より緩和された ライセンスへと変更されています.またインストールも 以前から比べて楽になっています.
Mesa に含まれている GLUT(OpenGL Utility Toolkit) は Mark Kilgardによる無料で使用できる ライブラリで OpenGL の外側のOSに依存する部分(UnixのXやMS-Windows環境など)を 移植性の高いライブラリでラッピングするものです.
現在最新の glut 3.7 がMesa‐3.1には含まれています(Meas-2.5からGLUTも同梱しているようです).
GLUTに関する情報は https://www.opengl.org/developers/documentation/glut/
を参照してください.
Linux に Mesa をインストールすれば Linux + XFree86 + Mesa + glut + gcc の環境が無料で手に入ります.3Dグラフィックプログラミングには最強の環境だと思います.
仕様がバージョン毎に変わる DirectX より安心です.
Mesaのホームページ https://www.mesa3d.org/ から可能です.
Linuxで使用する場合は最低限 MesaLib-3.1.tar.gz (1,580,874bytes)が必要ですが,
サンプルソースが入っている MesaDemos-3.1.tar.gz (1,093,848bytes)もダウンロード
しておいた方がいいでしょう.