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【7】J3W仕様

《仕様》

最大同時存在プロセス数 1000
最大同時存在「物体」数 1000
頂点数/「物体」 v. 5. xx :1000程度(ビデオカード依存)
v. 4 & 6:制限無し
ポリゴン数/「物体」 制限無し
ポリゴン 直線, 凸3角形以上(凸多角形必須)
スクリーン上の最大頂点数 80000
スクリーン上の最大ポリゴン数 20000
最大頂点数/ポリゴン 24
スクリーンに直接描く線分 100本
オブジェクトコ-ド 1048576ステップ
プロセス共有メモリ 30000ワード(32bit)
使用可能色数 32 (色の指定は可能)
背景色の指定 4096色中の1色
デフォルトプロセスのメモリ 100
視野角 90度,53度
前面クリップ(近)ver.4 & 6 視野角90度 : 50
視野角53度 : 100
後面クリップ(遠)ver.4 & 6 視野角90度 : 2000000
視野角53度 : 4000000
同時使用テクスチャ数 ver.5.60 128
ビットマップファイルのサイズ上限 ver.5.60 4MB

《座標系》

J3W axis 座標系は航空力学で使用されるNED系(X:North [前], Y:East [右], Z:Down [下] )を使用します. Xの値が増加すると前進,Yの値が増加すると右移動,Zがの値増加す ると下降となります. 「物体」のローカル座標系,空間のワールド座標 系,形状の定義などすべてNED系を使用します. 座標値は符号付き32ビット整数の範囲(+20億~-20億)が可能です.

《時間》

時間はミリ秒単位の実時間で指定します. 例えば60000は1分です.

《角度》

角度は360度を8倍した値を単位として指定します. 例えば

30度 240
90度 720
180度 1440
360度 2880

のように指定します.

《距離》

距離は任意の定義とすることが可能ですが,32ビットの値を用いる 場合, 1 cm を 1 単位とすると最大±2万kmとすることができ地球表 面全体が表現可能であるため, 通常は1 cm を 1 単位と考えると良いで しょう. ただし1単位が1ミクロン,1単位が1光年と考えてもまった く問題ありません. 1 cm を 1 単位とした場合の時間と距離の関係を参 考として以下に示します.

距離の例
cm(unit) m km
1 0. 01 0. 00001
10 0. 10 0. 0001 ←50cmでクリップ
100 1. 00 0. 001
1,000 10. 00 0. 01
10,000 100. 00 0. 1
100,000 1,000. 00 1
1,000,000 10,000. 00 10 ←視界は20km
10,000,000 100,000. 00 100
100,000,000 1,000,000. 00 1000
1,000,000,000 10,000,000. 00 10000

速度の例
100km/h = 2778unit/sec = 2778unit / 1000msec
800,000unit/sec 8km/sec 28800km/h 静止衛星の速度
30,000unit/sec 300m/sec 1080km/h 飛行機
3,000unit/sec 30m/sec 108km/h 自動車
1000unit/sec 10m/sec 36km/h 原付?
100unit/sec 1m/sec 3. 6km/h 歩く速度

《重力加速度,加速度,速度》

重力加速度,加速度,速度の時間単位は秒,距離は任意の単位ですが, 必ず《距離》で使用する単位の千分の一を単位として指定します. 従って,地球上の重力加速度はセンチメートルを距離の単位として 使用する場合では, 9. 8m/sec^2 * 100 * 1000 = 980000 です.

《画面モード》

起動時にはテキストウインドウが表示されます. GRAPHM 命令でグラフ ィックウインドウが開いて「物体」が表示されます. 画面上で3次元物体が表示されている状態で TEXTM でテキストモード に設定するとグラフィックウインドウは閉じられます.
文字列表示命令(OUTNUM, OUTSTR, OUTCHR)が実行されるとテキスト ウインドウ上に文字が表示されます.
またグラフィックウインドウへの文字列表示命令が実行されると,GRCSR で指定(0-1999)したカーソル位置から文字が表示されます. グラフィ ックウインドウ専用の文字表示命令では,文字列バッファはプロセス間で 共有します.

《「物体」の色》

色の指定は0 - 31の番号で指定し,色番号が0 - 15の場合は光源との 角度によってシェイディングされます. SETCOL命令で各色番号の色の変 更が可能です. 「物体」の色の定義には以下の値を使います.
0 濃灰 ( 80, 80, 80)
1 ( 60, 60, 255)
2 ( 60, 255, 60)
3 水色 ( 60, 255, 255)
4 (255, 60, 60)
5 うす紫 (255, 60, 255)
6 (255, 255, 60)
7 (255, 255, 255)
8 濃灰 (120, 120, 120)
9 濃青 ( 60, 60, 160)
10 濃緑 ( 20, 160, 60)
11 うす緑 (160, 255, 160)
12 (130, 80, 50)
13 ピンク (255, 180, 180)
14 オレンジ (255, 140, 20)
15 クリーム (255, 255, 180)

色の指定が16 - 31の場合は光源の位置に関係なく常に同じ明るさで 表示されます.
16 ( 0, 0, 0)
17 ( 60, 60, 255)
18 ( 60, 240, 60)
19 水色 ( 60, 240, 240)
20 (240, 60, 60)
21 うす紫 (240, 60, 240)
22 (240, 240, 60)
23 (255, 255, 255)
24 濃灰 (120, 120, 120)
25 濃青 ( 10, 10, 100)
26 濃緑 ( 10, 100, 60)
27 うす緑 (120, 200, 120)
28 (130, 80, 50)
29 ピンク (240, 160, 160)
30 オレンジ (240, 140, 20)
31 クリーム (240, 240, 160)

《スクリーン上の文字,線分の色》

スクリーンに直接描画する命令 GRxxxx の色の指定は「物体」に指定する 色番号と同じ値を指定します.

《共有メモリ》

複数の仮想CPUが共有することができるメモリが15,000ロングワード 存在します.

《定義済みメッセージ》

プロセスを終了するメッセージ 0x7FFFFFFF
すべてのプロセスを示すプロセスID 0x7FFF
注) Ox1234 は16進数を示す

《光源の位置》

デフォルトでは,光源は視点後方に存在する視線方向の平行光源です. 16ビット(または15ビット)以上の色数のスクリーンでは,任意の物体が 光源となることが可能です. また,点光源,平行光源(光線方向指定可) の設定も可能となります. 面の反射の程度(スペキュラ)の設定も可能と なります.


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